小さい子でお風呂が苦手な子はいますが、いずれは成長と共に慣れていきます。
発達障害がありお風呂が苦手な子は、特性もプラスされて苦手感が強いように思います。
私が行った工夫をご紹介したいと思います。
この記事はこのような方におススメです。
・どうしてお風呂を嫌がるのか知りたい
・お風呂に入れる対策を知りたい
・感覚過敏の子向けの対策を知りたい
苦手な原因と対策
入る意味が分からない
特に言葉が通じない時は、理由も分からずお風呂に入れられてるというのは怖いのかも知れません。絵本や動画を見せてみました。
- ノンタン ノンタンあわぷくぷくぷぷぷう
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お風呂に入るのが嫌いなノンタンが楽しくお風呂に入れるようになったお話です。
ポチップ - あけて・あけてえほん おふろ
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からだを洗い、髪を洗い、シャワーをかぶって湯船に浸かるまでをリズミカルなかけあいの言葉で楽しく展開。
ポチップ - シャンプーだいすき
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しかけ絵本です。足を洗って、体を洗って、髪の毛を洗ってぴかぴか、ほかほか。小犬や猫や小鳥たちが楽しくお風呂で体を洗う絵本。
ポチップ
動画もたくさん種類があります。
いつ終わるか分からない
自閉症の子は「見通し」が持てないことを嫌がるという特徴があります。手順書も使いました。
小さい頃はお父さんお母さんが洗うと思いますが、手順書などを見せて終わりが分かるように見せるのもいいと思います。
詳しく解説しています⇩
やることが多くて嫌になる
小学生に上がる頃には自分で洗うように教えていくと思います。しかし手順書を作っても「体を洗う手順」はたくさんあり、また不器用さもプラスされているので面倒で嫌になりますよね。
おおざっぱに洗えていればよしとするという考えもあります。ここだけは洗って欲しいというポイントだけを洗えればいいと思います。タモリさんも体を洗わないことで有名です。
「僕は身体も洗わない。髪の毛はシャンプーで洗いますが、身体は20年以上洗っていません。お風呂に入って流すだけ」
参考:「身体を洗わない」“タモリ式入浴法”は正しい? 専門家が出した答え
楽しくない
ただ大人のように体を洗って終わりはつまらないのかも知れません。小さい頃はおもちゃで遊んでお風呂に慣れるのもいいと思います。
お風呂で使えるおもちゃがあります。色々あるのでお子さんが興味を持てそうなものを探してみてください。
お風呂の壁にクレヨンでお絵描きができる・描いた後は付属のスポンジとシャワーで簡単にお掃除・スポンジでこすれば描いて消してが繰り返せる!・クレヨンは転がりにくい六角形になっています。・おさかなの形のクレヨンはお湯に浮かびます♪
疲れている・眠い
帰宅してから、学校やデイでのストレスや疲れから「やる気がゼロ」「眠い」という理由で「お風呂なんか入れない」なんて場合もあると思います。
①「見通し」を持たせる。
帰宅後のタイムスケジュールを見せて見通しを持たせる。1つ終わったところで「ほめる」「ごほうび」を与えるのもやる気になっていいと思います。生活習慣が身に着くまで続けてみました。
②夕食の前に先にお風呂に入れる
もう夕方くらいから眠くなってお風呂に入りたくない子もいると思います。「夕食後のお風呂」から、先にお風呂に入れてしまう手もあります。
③シャワーで済ませる
体力がついてくるまで、生活習慣が整うまでシャワーだけで終わらせるのでもいいのでは。
そもそも湯船がダメ
発達障害のこどもたちを見ていると、そもそも日本文化があっていないように感じる時があります。
毎日湯船に入るのが苦手なお子さんもいます。時々湯船に入るというスタイルでもいいと思います。大人になればシャワーだけで済ませている人もたくさんいるので、シャワーを浴びられればそれでヨシだと思っています。
感覚過敏対策
hakuの感覚過敏が原因でお風呂が苦手なところあります。
シャワーの水圧
シャワーの水圧が「痛い」音が「怖い」と言っていました。
水圧調節できるシャワーヘッド
家のシャワーヘッドを替えて水圧を調整できるものにしてみました。下の画像だと「特徴03」の水量調節のレバーを動かせば「弱く・強く」できます。どの水圧だと安心なのか確認しながら試しました。
節水効果もあるのでおススメです。付属品のアダプターが4種類入っているのでおそらくどのおうちのシャワーヘッドにも交換できると思います(我が家はアダプターを付けなくても取付られました)。『雑誌LDK ベストバイ商品』にも選ばれました。
シャワーの温度変化
温水器の温度ははじめから一定の温度ででる訳ではないですよね。そのためシャワーも冷たかったり熱くなったり温度変化があり、それが「苦手」「痛い」ということもありました。
ある程度温度が一定になったところで使う
うちの温水器は「はじめ冷たい⇒急に熱くなる⇒設定温度になる」という具合なので、手で一定になったのを確認してからシャワーを渡しています。
顔にシャワーをかけるがNG
急いで終わらそうとしていて顔にシャワーを当ててしまい号泣されたことがあります。息ができなくて怖いのかと思います。
ぬれタオルでふく
顔にシャワーをかけない方法を試してみてください。
耳の中に水が入る
顔を洗っている時やシャンプーを流す時に耳の中に水が入るのが「怖い」「気持ち悪い」とhaku極度に嫌がります。
下向きで流す
シャワーで流すときに顔を上に向けると、顔や髪の毛を伝って水が耳の中に入りやすいです。頭を下にして下向きで流すのがいいと思います。耳がガードになって入りづらいです。
お風呂の温度
季節にもよりますが、お風呂の温度がこどもには熱すぎる場合もあります。大人は慣れてしまっているので熱くても大丈夫なのでしょうね。
1℃ずつ下げてみる
①適温を探す 日ごとに1℃ずつ下げてみて本人に確認するか、様子を見てみる。
②浴室の窓を開ける 温度が熱そうだと思ったら浴室の窓を開けてみるのも効果ありました。
お風呂の波のゆれ
これもはじめは気付かなかったポイントなのですが。湯船につかって親が先に出る場合、こどもはお風呂のゆれにされされます。大波にさらわれる感じでしょうか?引き潮にのまれる感じかな?hakuはこれが「怖い」「気持ち悪い」と言って嫌がります。
hakuが先に上がるように促しています。
ラベルの話
本題とは少し話がズレますが、シャンプーのボトル表記って「英語」が多いと思いませんか?
こどもからすると親から「はいシャンプー」と渡されるものを
これがシャンプーか
と思って使っていますが、「ひらがな」や「カタカナ」の文字で覚えてもらう方が「自立につながるのになー」と思っていました。
自分で取って使えるようにと、マジックで書いたり(消えてしまうのです)、ボトルを色分けしたりしてましたが、やっぱり間違えてボディソープで髪の毛を洗ってしまったりしていました。
今回探してみるとあったんですね!ひらがな・カタカナ表記のラベルが。使ってみると自分で確認して使えるようになりました。間違えることもなくなり、おすすめです。
ひらがなシャンプーラベルのレビューを書きました⇩
爪切りの話
もう一つ別の話ですが、お子さんの爪切りに悩んでいる方もいらっしゃるかも知れません。
娘が小さい時は、就寝後に爪切りをしていました。ある程度理解できるようになると、起きていときに爪を切ることができるようになりましたが、「パチン」という高音が苦手でイヤーマフをして爪切りをしています。
ある日一緒にお風呂に入っている時に、足の爪が伸びていたので浴室で爪を切りました。お湯に浸かった爪は柔らかくなっていて、爪を切っても高い音が出ないこと、柔らかいため切りやすいということに気が付きました。
それからは、浴室で爪を切ることが多いです。切った爪の処理は気を付けています。
hakuと同じように音がダメだけど、爪を切る意味が分かっているお子さんには試してみてもいいかも知れません。
まとめ
今回は発達障害のある子のお風呂対策を紹介しました。
hakuはお風呂自体は好きなのですが、シャワーの圧と温度変化などが苦手で「シャワーで流す」ということをかなり嫌がっていました。シャンプーハットも試しましたがゴムの触感がダメだったりで「下向き」で落ち着きました。今は問題なくお風呂に入れています。
人によって苦手感や困り感が様々なので、私の工夫が参考になれば嬉しいです。