障害があっても使える【お箸】箸ぞうくん

障害のある子は手先が不器用だったり、指の力が弱かったりしてお箸を持つのに苦労していると思います。日常で箸を使う場面が多いですから身につけさせたいところです。

箸ぞうくんは、障害のある方向けに作られた箸です。子どもから大人まで種類があります。
箸ぞうくんの情報が欲しい方は、そこまで飛んでください。

hakuが箸が持てるまでに、OTの先生から聞いたアドバイスも書いていきたいと思います。

この記事はこのような方におススメです。
・障害児・障害者が使えるお箸が知りたい
・箸ぞうくんとはどんなお箸か
・どうして箸が使えないのか
・おうちでできることを知りたい

目次

お箸が持てるには

お箸の練習は何歳からはじめたらいいのでしょうか。よく聞くのは「3歳から」というものですが、それが障害のある子どもたちにも同じく当てはまるのでしょうか

hakuは3歳から作業療法のリハビリを受けました。その中で、実際に普通の箸が使えるようになったのは確か小学4年生だったと思います。やはり手先が不器用というのが大きいですね。

一般的にはスプーンやフォークが「順手持ち→逆手持ち→3点持ち」となったら箸への移行と言われています。

スクロールできます
順手持ち
逆手持ち
3点持ち

その子によって手や指の発達具合はそれぞれだと思いますが、作業療法士の先生から言われたことは下の3つです。

①手の力・体幹

体幹は何をやるにも体を動かす土台となります。体幹が安定してることで細かい指先の動きが可能になるのだそうです。それに加えて手や指先の力も必要になってきます。

一番簡単なのは、公園でよく遊ぶことだと教えてもらいました。不安定なブランコなどの遊具を使うことで姿勢を維持しようと体幹が鍛えられるし、鉄棒やジャングルジムに登ることで手の力がついてくるのだそうです。
おうちでバランスボールに乗るのもいいと思います。鍛えるというより「遊ぶこと」で力が付くのがいいですよね。

②指の分離

箸を動かすには指がそれぞれ別の動作をすることなります。特に親指・人差し指・中指の指で物をつまむ動作が必要です。

リハビリでよくやっていたのは「ペグ差し」や「プットイン」です。あとは洗濯バサミをつかった遊び(ライオンの顔の紙に、たてがみのように洗濯バサミを付けていく)など。
おうちでもおもちゃで指先知育系で、こどもが興味がありそうなものを使って一緒に遊んでみるのもいいと思います。

③手根骨(しゅこんこつ)の発達

手の骨の部分に手根骨というものがあります。下のイラストで黄色の部分です。

作業療法士の先生が「骨の発達が~」と言っていたのを思い出し調べてみると、作業療法士ゆきさんのブロクで紹介されていました。

新生児のときには、指の骨はありますが、こ手根骨はまだ無いのです
生後3か月くらいで手根骨になる基の骨化核(こっかかく)が現れます。
年齢+1の割合で出現し、5歳の時に8個すべての骨化核が現れ、骨になるのは、12歳です
この手根骨が現れる事で、手首が安定します。
手首=手関節が安定するということは、その先にある指先が、自由に動かせ、細かな動作が構造的に可能となります。
お箸操作は、親指、人差し指、中指の動的三指(どうてきさんし)と言う、最も細かい操作が必要となります。
この三本の指が動かせるのは、残りの薬指・小指がグーのように曲がり、手のひらで卵形の空間を作ることができるようにならないと難しいのです。
ここまで言うと、お分かりでしょうか?個人差はありますが、「お箸操作」のできる「手の構造」は、『5歳以上』にならないと無理なのです。

引用:ゆきすず組 子どもの箸はいつから?箸の持ち方を練習させる方法

5歳からでもいいってことですね

一般的なしつけ箸はどうか

いわゆる一般的なしつけ箸を一通り試してみたのですが、ことごとく挫折しました。まず指が固定されるのことを嫌がっていました。

そこで障害児向けの箸を使わせてみたところ、簡単に使うことができました(*‘∀‘)

日本作業療法士協会の記事にも同じことがかかれていました。

 箸の使い方ひとつとっても、発達の段階を考慮せず無理に箸の持ち方を教えようとしても効果が薄いという。
 「一部ですが、幼児教育に携わる人の中には『3歳になったら箸の持ち方を教えるべき』と思い込んでいる人がいます。スプーンの持ち方が逆手なのに、箸の持ち方だけきちんと指導しようとしても意味がない
 私は箸の持ち方を指導する前に、まず、スプーンや鉛筆の使い方を見て、指の使い方の発達段階を見極め、適正な段階になってから指導するようにしています」。
 さらに、箸の持ち方を指導する際によく使われている、市販の「しつけ箸」は、箸の持ち方を身につけるには適さないこともあるのだという。
 「『しつけ箸』は、人差し指と親指を拘束することで、指を開く動作をするだけで箸を動かすことができる、という道具です」。
 本来、箸を使うときには親指と薬指で手前の箸を固定し、親指と人差し指と薬指で奥の箸を動かす。それぞれの指に独立した動きをさせなければならないが、その動きはしつけ箸では身につかない。作業療法士の視点で適切に福祉用具を選定し、使い方を指導していくことが必要だ。

引用:日本作業療法士協会 福祉用具が、子どもの「育ち」を支援する

福祉用具からという考えは私も同じです。

箸ぞうくん

障害のある人向けのお箸です。

病気・マヒ・ケガなどで普通の「お箸」が使えなくて、「スプーンやフォーク」で食事されている方々。
ご高齢で「お箸が使いづらくなった」方々。
「箸ぞうくん」や「箸ノ助」は驚くほど簡単に使える「お箸」です。
「お箸で食べるの喜び」をあきらめないで下さい。私たちにずっと応援させてください。

引用:箸ぞうくんホームページ

素敵な会社ですね

特徴

箸ぞうくんは様々な症状の方々の立場になって考えられています。

  1. 手や指を少し動かすことができれば、誰にでも使えるお箸です。
  2. がっちりと剛性のある構造で箸先がクロスしません。
  3. 工夫された箸先で摘まみやすく、摘まんだものは逃しません。
  4. 医学的にも理にかなったかたちが手の中で安定したポジションを作り、あとは軽く指を動かすだけです。

紹介動画ありました。大人用箸ぞうくんの説明ですが、子ども用も使い方は同じです。

握ることができれば簡単に使うことができます

指を固定されることもなく、バネが入っているので握ることができれば使える箸です。毎日使うことで指先のトレーニングにもなると思います。hakuは学校の給食にも持って行ってました。

オプションも付けれます

様々な症状に合わせて最適のオプションを装着することでさらに使いやすい自分のお箸にカスタマイズできます。

↓ オプションはこちら ↓

オプションがいらなければネットで買う方が送料がかからなくておススメです。

子ども用の箸ぞうくん

  • 長さは15㎝17㎝
  • 右利き用・左利き用の両方があります
  • 食洗器・乾燥機に対応◎
  • 色はオレンジ水色の2色
箸ぞうくん長さ年齢
minimini(ミニミニ)15㎝2~6歳
MINI(ミニ)17㎝5~9歳
オクタラーズショップ
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学校に持っていく際に箸ぞうくんの箸袋はこちらがちょうどピッタリ入ります⇩

ベイビーフェイス 手作り子供服
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はじめてサポート

普段は箸ぞうくんを使いつつ、リハビリや家庭療育ではこの「はじめてサポート」で練習していました。クチコミもいいですね。

子どもに合わせて3段階にステップアップして使うことができます。

100均でもあるようです

hakuが小さい時は100均でバネが入ったしつけ箸は売っていなかったのですが、今はあるようです。こちらが100円で売っているようですよ。探してみてください。はじめてサポートの箸のstep1の部分はないです。

まずは練習から

「はじめてのサポート」箸で、お皿からお皿へ滑らないもの(消しゴムなど)を移動させる練習をしていました。「今日は10個やってみよう」と見通しを立てて、終わったらごほうびシールを貼る。

回転せずに使えれば食事へ

リハビリの先生に実際の食事でも使っても大丈夫か確認して、「はじめてサポート」箸の「開閉トレーニングブリッジ+お箸」の状態で持ってみて「箸が回転せずに持てれば指の力がついてきている」ということでした。

はじめはサラダだけ一品をこの箸で食べれたら褒めて、2品食べれたら褒めてを繰り返して食べれるようにしていきました。

普通の箸への移行

「はじめてサポート」箸の「開閉トレーニングブリッジ+お箸」で食べれることが定着してきたら、リハビリでも家庭療育でも普通の箸の練習をしました。

普通の箸もまずは練習から

おうちではおもちゃでの練習もおすすめです。

おはしのおけいこ らくらく君

hakuは「らくらく君」を使って練習したのですが、お魚が小さいので、はじめは100均でもう少し大きい消しゴムセットを買って、それからスタートしました。
また「今日は10個やってみよう」とか見通しを立てて、終わったらごほうびシールを貼っていました。

Qビーズ

QリングのゴムQさんから「ゴムQ Qビーズ お箸訓練 MIX」もあります。

埼玉福祉会のホームページから購入できます。Qビーズ

マナー豆

かわいいおもちゃもありますよ。これはゴム製ではないので難しいです。

上手く持てるようになると食事へ

上手く使えるようになると食事でも使ってみました。また、つまみやすい食事を1品からはじめて増やしていく形です。

箸は滑り止めが付いているものからと先生からアドバイスを受けました。
また麺類は割り箸を使うのがいいそうです。

まとめ

今回は障害のある子が使える【お箸】について紹介しました。

箸は難しいですよね。hakuは今は普通の箸が使えるようになったのですが、学校に箸ぞうくんを持って行っています。本人聞くと「楽だから」と。食事は楽しんで食べて欲しいですから、いいんですけどね。

何か参考になれば嬉しいです♪

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