自閉症や発達障害がある子供はどのように「見え・聞こえ・体感している」のか、親には理解しにくいものです。
理解したくても体を取り換えることはできません。
その世界を体験できる、すばらしい動画を4つ紹介します。
すべての子供が、同じように見えて聞こえている訳ではありません。
感覚過敏・シングルフォーカス
発達障害支援アドバイザー協会さんの動画。
すごく分かりやすいです!
自閉症体験VR™ サンプル映像
- クラスメイトの話し声・チョークの音・先生の声も全て同じ音で聞こえる
- 一点に集中してしまう
- 蛍光灯の音と光が強く感じる
hakuの行動で思い当たることがあります
- 目が合っている→声をかける→通り過ぎていく→聞こえていなかった!
- 対策:正面に入り「名前と呼ぶ」→気付く
- 正面にいなくても聞こえている時もある
- 同じものを見ている→部分だけを言う→部分の感想を言う
細かいところを読み取る力を「細部視知覚」
見て全体を読み取る力、空間の関係性などを読み取る力を「全体視知覚」というそうです。 - 作業所見学でスタッフさんから「照明を消してしまう人がいる」と話を聞きました。
感覚過敏
サッカーの川崎フロンターレさんの動画です。
合理的配慮についても示されています。
「感覚過敏の疑似体験」VR映像
- 歩く音・風の音・声・自分の体内音などが全て同じ音で聞こえる。
- 外の光がまぶしい、ひそひそ話と先生の声が同じ音量
- 水がこぼれる音が大きくて驚く
- ヘリコプターや車の音が大きい
毎日がこれだと疲れるはずですね。
体内の音もけっこう音がしますね。水がこぼれる音が衝撃的です。
動画と同じように光過敏があって、教室に入るといつもカーテンを閉めるそうです。先生も理解してくれています。
聴覚過敏
【PriPri発達支援】音に困っている子の聴こえ方【発達障害】
PriPri発達支援さんの動画。聴覚過敏について分かりやすく解説されています。
- 演奏中:自分のメロディが聞き取れない
- 演奏中に先生が話しかける:演奏の音に先生の声がかき消されている
- 先生の声:小さく聞こえる程度
- 雑音を拾ってしまい声かけが聞き取れない。
- 音程のズレを苦痛に感じる子→まさにhakuも。
- 他の人が歌うと「違うよ。うるさい。ダメ!」と訴えます。
- あと人が無意識に言う音「んー」「すぅー」「ふぅ」とかも嫌がります。
- 雑音にかき消される声かけ
- うちは家でテレビのつけっぱなしを止めました。
耳が悪いのでは?と思いますが、聴力検査の結果は正常なのです。
耳鼻科で語音明瞭度検査(日本語の聞き取り)をしました。
聞き取りも良く正答率も100%でしたが、これに雑音を付加したところ45dbは大丈夫でしたが、50db以上になると苦痛の表情で体をのけ反らせたので検査を止めました。50dbの雑音は「静かな事務所」と同じ雑音レベル。大抵の人が無視することのできる大きさの雑音でもhakuには不快な音で、活動への集中を乱すということが分かりました。
エアコンを付けている時に、声をかけても聞こえてない理由が分かりました。
【聴覚過敏の聞こえ方を体験しよう!】症状から原因までを詳しく解説します!
なんちの片耳難聴学さんの動画です。
正常の場合と聴覚過敏の場合とに分けられているので、違いが分かりやすいです。
- 正常の場合:アナウンスがはっきり聞こえる
- 聴覚過敏の場合:アナウンスがノイズによりほとんど聞こえない
駅のアナウンスなんて聞こえないでしょうね
まとめ
自閉症体験動画をご紹介しました。
こうやって体験できることが、本当にありがたいですし、少しでも周りの理解につながって環境調節や視覚支援がさることを願います。
こんな不利な体で、生きてるだけでも偉いです。