お子さんが成人になったと想像して、自分で口座開設をすることができそうですか?作れるのであれば問題ないです。 hakuは名前は書けるでしょうが、住所を書くのは難しいと思います。
「成人になっても親が、口座を作ればいいでしょ」と思っていました。
でも実際は親権がなくなるので作れないのです。
この記事はこのような方におススメです。
・成人になってから口座を開設すればいいと考えている
・なんのために口座が必要なのか
・口座を開設するときに気を付けること
・マル優とは
・どこの口座がいいのか
成人になってからの口座開設
知的な障害がある方が成人になった後にご自身で口座を作ることができるでしょうか。
意思表示が難しく文字を書いたりできない場合、親が代理で口座を作れるのは未成年までです。
銀行側はどう対応しているのでしょうか。
メジャーな銀行で見てみましょう
ゆうちょ銀行の場合
みずほ銀行の場合
三井住友銀行
- 【口座開設】本人の代理で口座を開設したい
-
成年(18歳以上)のお客さまの口座開設は、ご本人さまからのお申込のみ承ります。
ご本人さまが、口座開設アプリ、ホームページ、窓口等でお手続ください。未成年(18歳未満)のお客さまの口座開設は、ご本人さまもしくは親権者(法定代理人)さまからのお申込を承ります。
結論:本人のみ
ほとんどの銀行が本人のみの申込のようです。
・本人が郵送やネット上で手続き取れる場合は「通帳なし口座」を作れるそうです。
・ネット銀行は未成年の内は住民票などの書類を出すと、親がこどもの口座を開設することができます。
親権がある内に口座を開設しておくのがいいでしょう。
口座を作る理由
高校を卒業して働くと、給与や工賃が振り込まれます。
また20歳を過ぎると障害年金が振り込まれます。
その受取と貯蓄のために口座が必要です。
【過去の事件】として、
1つの口座に全てのお金を入れていた男性が、犯罪の被害にあってしまい、全てのお金が引き出されてしまったことがあったようです。
そのため3つほどの口座を作って、資金を分散させておくと安全です。
①生活用 ②貯金用 ③貯金用 と最低3つは作りましょう。
口座を作る前に考えること
いざ口座を作ろうと思ったときに注意することがあります。
休眠口座にしないように
2018年1月より休眠預金等活用法という法律が施行されました。それによると、
10年以上入出金がない預金は、休眠預金として預金保険機構に移管され、「民間公益活動」のために活用されることになりました。
作る口座は管理できる数にした方がいいと思います。
口座維持手数料に注意
最近はメガバンクでも、新規口座開設後2年間取引のない口座には、年間約1.200円の口座維持手数料が発生することになりました。
なにか対策はあるの?
預金残高が1万円以上あれば大丈夫とか、その銀行によってもそれぞれ条件があるようです。
これから作ろうと思っている銀行の規定をよく確認してから口座を作り、作った後も条件が変わるかも知れないので放置せずに、定期的に入出金し確認・管理した方がよいと思います。
こども名義の定期預金のデメリット
こども名義の定期預金(こども名義の保険もですが)に加入される場合、こどもが成人した後には親が解約することはできなくなります(こどもが手続きできない場合)。
解約するには後見人を立てなければいけません。
もし今こども名義の簡単に引き出せない金融商品があるのなら本当に必要か考えてみてください。
必要ないと思うのなら未成年の内に解約しておくのがいいと思います。
「マル優」ってどうかな?
ゼロ金利時代に、銀行の金利をあてにしている人はいないと思いますが、その金利さえ税金が引かれています。
たとえば、100万円を金利0.3%の定期預金に1年間預けた場合、その利息は3,000円となります。
ただし、預金による利息は源泉分離課税の対象となります。原則として、その支払いを受ける際に一律20.315%(所得税15.315%(復興特別所得税0.315%含む)、地方税5%)が源泉徴収されるのです。
先の例では、3,000円に対して609円(※1)が課税され、実際に受け取る利息は2,391円。
したがって、広告等に表示されている金利は「税引き前金利」あるいは「表面金利」と区別して呼ぶこともあります。
引用:全国銀行協会 知っておきたい、金利表示の見方と注意点
※1:所得税と地方税は1円未満切り捨て、復興特別所得税は50銭以下切り捨て、50銭超切り上げ
もはや定期預金でさえ0.3%なんてないですが
「マル優」とは「障害者等の少額預金の利子所得等の非課税制度」の通称で、障害者手帳の交付を受けている方や遺族年金を受給されているなど一定の条件を満たした方のみが利用できる制度です。
預貯金の元本350万円までの利子が非課税になります。なお、銀行で取り扱っている商品でもマル優が利用できないものもあります。
引用:全国銀行協会 障がい者や遺族年金受給者などの非課税貯蓄「マル優・特別マル優」
結論:私は申込みませんでした。
微々たる金利だけど「税金が引かれないのなら申込んでみようか」と思い、口座開設時に行員さんに「マル優」について聞いてみました。すると。
そこで色々考えてみました。
- ①350万円以上入金することになるかも
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例えば20歳から10年間、障害年金2級を受給すると6万×12月×10年で720万円。350万円は超えるなぁ。別の口座をマル優なしの障害年金口座にして、ここは貯蓄用のマル優口座にしようかなぁ。でも設定がついてる口座って面倒だなぁ。350万に金利がついたとしても微々たるものだしマル優つけなくていいかも。
- ②窓口での手続きは成人後になる
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もし限度額を超えて窓口で手続きする場合は、成人後になるからその時は「後見人」をつけてくださいと言われるだろうか。
- ③管理が大変なのでは
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将来的にマル優口座を、親以外の誰かに管理してもらう時に、限度額の設定がついてる口座って管理しずらいのではないか。
結果申込まないことにしました。
どこで口座を作る?
どこの銀行がいいかは地方銀行もあるので何とも言えません。
福祉系はゆうちょ銀行が多い
入所施設や福祉施設はゆうちょ銀行を使っているところが多いそうです。
全国的にもあるのでゆうちょ銀行を1つもっておくのはいいかも知れません。
ファミリーマートでも入出金できるようです。
作業所などは指定の口座がある
中学生になると作業所などの見学がはじまります。
作業所の方に振り込み先の銀行を聞くと、意外と「〇〇銀行のみです」と指定されたりします。
これからお世話になる福祉施設の口座は必要ですね。
ネット銀行
ネット銀行の方は、住民票などの書類を提出すれば開設できます。
ネット銀行の注意は、入出金に手数料がかかったり、月の利用回数が制限されていたりするものがあるので、よく調べてから申込んだ方がいいと思います。
コンビニから入出金できるのは便利ですね。
キャッシュレス決済も考えて
今後は現金決済はなくなっていくと思います。
電子マネー・クレジットカード・QRコードなど沢山の決済方法がありますよね。
どれを使ったらいいのか迷うところですね。
メリット・デメリットのサイトを見て勉強中です。。。
まとめ
親権って普段は意識していないけれど大事なんですね。
今回の未成年の内にやっておいた方がいいことはこの本にも載っていておススメです。